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by hotsuhotsu |
2011年12月6日(火)、京都にて。
100000tで、『鉄コン筋クリート②③』(松本大洋/小学館)。 2011年12月24日(土)、京都にて。 KARAIMO BOOKSで、『ポーの一族(全3巻)』(萩尾望都/小学館文庫)。 *** 12月6日。『鉄コン筋クリート』は随分前に1巻を買ってそのままにしてあり、引越しの際に一度は整理する箱に入れていたのだが、拾って読んでみたところやっぱり面白そう・・・、と復活(こんな本がいっぱいある)。この日、100000tではちょうど2巻と3巻だけが売られていて、これは今が買う時ということだな、と。 12月24日。萩尾望都の小学館文庫のシリーズはだいたい持っているのだが、なぜか『ポーの一族』だけがひょっくり抜けていた。ということに、お店で実物を見て気がつく。クリスマスイブにバンパネラってのもオツなもの、とお会計。 *** これが2011年の古本納めになりそうです。漫画を積むと年末年始の準備の仕上げ、という感じですね。 以下余談。『ポーの一族』といえば、
2011年12月3日(土)、奈良にて。
![]() 『園遊会まで』(サマセット・モーム(著)・田中西二郎(訳)/新潮文庫) 『人間とは何か』(マーク・トウェイン(著)・中野好夫(訳)/岩波文庫)。 朝倉文庫で、 『誘惑』(サマセット・モーム(著)・厨川圭子(訳)/角川文庫)。 フジケイ堂で、 『手紙』(サマセット・モーム(著)・西村孝次(訳)/角川文庫) 『庭のつるばら』(庄野潤三/新潮文庫)。 フジケイ堂小西通店で、 『インディヴィジュアル・プロジェクション』(阿部和重/新潮文庫)。 *** モーム大漁。 『園遊会まで』は3年前の5月、勧業会館での古本まつりにてキトラ文庫の棚で見つけたものの見送ってしまい、以来ずっと後悔していた一冊。ようやく読める。 『誘惑』と『手紙』はこれまで一度も見たことのなかったもの。『月と六ペンス』『お菓子と麦酒』以外のモーム作品の角川文庫が見つかるのは珍しい。『誘惑』はきっちりとしたお値段で、これもファンのつとめか、という気持ちで買ったのだが、その後の『手紙』の価格ときたら。桁が違う。何度確かめても一桁足りない。 相応の経年劣化はあるものの、カバーもついているし状態はいたって良好。さすがにこれは・・・とおそるおそるレジへ運んだところ、店員さんはちゃんとその値段を読み上げて、こちらが出した硬貨もしっかり確かめて笑顔で本を渡してくれた。後で同じフジケイ堂小西通店で表の均一箱から買った『インディヴィジュアル~』(カバーナシながら美本)も同じ額だったから、間違いないのだ。 それにしても、ほんの一時間ばかりの間にこんなにモームの文庫が手に入るなんて・・・。今年一年の、いや、これまでの古本生活の中でも忘れられないトピック。あまりのことに、あった!というあの気持ちも最初の『園遊会まで』だけで、『手紙』にいたってはぼーっとしたままお店から出た。驚くのを通り越して狐につままれた感じ。
例年、読書会で開催している年忘れ企画「今年の3冊」。
今年「刊行された」ではなく、「出会った」本を新旧ジャンル不問でそれぞれが選ぶ。 わたしの「今年の3冊」はコチラ。 2011年1月22日(土)、読了。 読んでいる古本関係のブログあちこちでよく名前を見掛けていた本書。長らく絶版だったのが復刊されたのを機に手に取る。読み進めるうちに、2011年はじまったばっかりだけど、今年のベストはこれだ、と予感。実際そうなった。普通の人びとの日々。諸手をあげての人間讃歌、人生万歳ではない。時に濃く翳りもある。しかしそれが人間と、人生の姿なのだ。是非を持ち込まず淡々とした視線と筆致は、正に「叙景」。読み終えて、なんというか、わたしも今、わたしの人生のただなかにいるのだ、と実感した。 2011年4月20日(水)、読了。 友人のお薦めで。それが偶然アシモフの命日(4月6日)で、へえ、ご縁だね、なんて思っていたら、ばっちり好み。本題の謎とその謎解きはもちろんのこと、「黒後家蜘蛛の会」の面々のやりとり(特に口喧嘩寸前のジャブの応酬)を読むのが楽しくて。回を追うごとに頭の中に人物像もできあがり、またもールービンは~、などとすっかり仲間気分に。それぞれの題や話ごとについている「あとがき」も隅々まで行き届いていて、はまりました。とは言え、全部で六巻しかないと分かっているので、とりあえず三巻の途中まで読んで、あとはまだこれからのおたのしみ。 2011年5月18日(水)、読了。 二月の終わりに所用で熊本に出かけた際、漱石の旧居を訪れて『草枕』が熊本時代に取材したものと知る。その後ゴールデンウィークの入口に、そういえば去年の今頃、『一九八四年』の次の課題図書候補に『草枕』も挙がっていたっけ、と思い出し、読んでみることに。たぶん、その読んだ時季も良かったのかな。註もいっぱいついているし、難しいところも多かったけれど、なんだか気分が合って。つづけて『行人』も面白く読み、高校時代以来の第二次漱石ブーム到来、と思いきや、ばたばたでこれは尻すぼみに。でも、ふたたびのとっかかりはついたように思っています。 *** 次点、というか別枠ではコチラ。 読書会の課題図書だったので(一応)「今年の3冊」からははずしたけれど、今年の読書を代表する一冊。ペストの嵐吹きすさぶ街が原発事故のまっただなかにある今の日本に重なり、物語がダイレクトに響いてきた。状況だけでなく、わたし自身の姿も頁のあちこちに映し出され、苦しくなったり情けなくなったりもした。でも、このために本を読むんだな、と。 ◆その他、印象的だったあれこれ(順不同) 『マーク・トウェイン短編集』(マーク・トウェイン)・『神の火』(高村薫)・『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)・『ラチとらいおん』(マレーク・ベロニカ)・『体の贈り物』(レベッカ・ブラウン)・『冥途』(内田百閒)・『楢山節考』(深沢七郎) ◆2010年末に、2011年に読みたい・読もうと思っていた本たちはどうなったのか? 『恋するムーミン』は先行するシリーズ1巻と2巻(『恋する~』はシリーズ4巻)の中の話をいくつか読んだきり。『赤ひげ診療譚』(山本周五郎/新潮文庫)・『脳あるヒト心ある人』(養老孟司・角田光代/扶桑社新書)は全く読まず・・・。やっぱり、元から自分の中にないチャンネルの本は、「読みたいな」と思っているだけでは出会いませんね。 ◆という訳で、来年は無理をしません、ありものの中から2012年に読みたい本 *『百年の孤独』(マルケス/新潮社) 長い間読んでみようと思い続けていた本書、実はもう読みはじめているのですが。 *『インディヴィジュアル・プロジェクション』(阿部和重/新潮文庫) 阿部和重は随分前に一冊だけ読んだものの読んだだけという感じで(『グランド・フィナーレ』だったか・・・?それすらもおぼろげ)過ぎてしまっていたのを先だっての結婚報道で思い出していた矢先、奈良の古本屋さんの店先に大特価で見つけたので。再チャレンジしてみます。 *『幸田文全集』(幸田文/岩波書店) 高校の頃、親に頼んで毎月の配本を近所の本屋に取り寄せてもらっていました。おかげさまでぜんぶ揃って扉のついた本箱に入っているのですが、もうずーっと飾りもの。古本屋さんや古書市で端本を見かける度に、ああ・・・あそこのとうちのとにどんな違いがありましょうか、と後ろめたく思ってきたのを来年は多少返上したい。ぱっとひらいた随想をひとつ読んでみたところ、意外に軽快、これなら、と思っています。 今年はあまり本を読まない一年でした。別にそれを焦りもせず過ごしてきましたが、押し詰まってきたこの頃、自分の中の「余白」とでもいうものがせばまってきているのを感じます。頭の中がぱつぱつになってしまう前に、来年はまたぼちぼち読書に戻るつもりにしています。 ![]() 長崎の夜景と、白浜のゴルフコースを描いたものと。 白浜の絵の方には、裏にこんな文句が。 ![]()
百万遍の古本祭で買った短編集二冊、読了。
おおらかな性とそこに滲む可笑しみ、はたまた、行き場なき愛が人の姿を暴きたてる残酷。 「持参金」はそのどちらでもないし筋もすぐに読めるのだけれど、主人公の従兄弟の台詞による幕切れが良かった。余情というよりは行間があって。 目をぱちくりさせてしまうくらいにシュールでシニカル、ユーモアもなかなかの黒さ。なかほどはこれでもかというくらいに強烈にやるにも関わらず、おしまいにくるとしれっとそっけなく締めるのがまた、なんともニクイ。「ハドリバーグの町を腐敗させた男」は、終盤急になんのことわりもなく戯曲風になり、図版まで・・・なんて自由な。 作家の語録の数々にもにやにや。こういう人だったんだ、マーク・トウェイン。今あらためて『トム・ソーヤの冒険』や『ハックルベリー・フィンの冒険』(こちらはそもそも未読)を読んでみたらまたひとつ面白そう。
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